キリマンジャロ登山記7(fin) 〜静寂のウフルピーク〜
登山開始5日目7時。
ギルマンズポイントから氷河の上を歩いてステラポイント(5735m)に到着。
http://www.flickr.com/photos/40193185@N06/4469770522/
ここで、Michelの提案で、サンドラパーティと、僕・ステファンパーティに2分割することになった。
キボハットを出発して8時間体調は悪くない。頭痛は少しあるが痛いという程ではない。でも酸素がすくねーよ。
淡々と同じペースで、呼吸リズムを作って歩き続ける。
見えてきた。
あった。8時10分、ウフルピーク(5895m)到着。とても静かな場所だった。
殆ど運動をしていないのに呼吸が粗い。酸素くれー。でも頭痛はほぼ無し。
http://www.flickr.com/photos/40193185@N06/4469775484/
可愛い帽子をかぶる僕。なんか着膨れしてズングリムックリだな。
とにもかくにも、コレがこの旅行でよく聞く"I dit it!"の瞬間。
僕はモーグル上村愛子さんと同じく、先天性の心室中隔欠損症で、左心室と右心室の間には穴が開いていて、心肺能力が低いハズなんだけど、それでも登れるという証明にもなった。
山頂での脈拍はたぶん120〜150/m程度。運動強度的には、70〜80%というところ。まぁ、「ややキツイ」ぐらいでしょう。
それにしても、この余韻に長く浸っていたいのに、「いやいや長くいると危険だから早く帰るよ」とMichel。だからこそPrecious timeだというのはわかるけど、ちょっと寂しい。
ここからは、登ったんだから当然下るよね、という切ない現実。
ひたすら下る。
キボハット(4700m)で3時間ぐらい休憩をして、、、一気にホロンボハット(3700m)まで下る。
下り中は、、、"I'm exhausted." 気味だった。足動かない。
ということで、前日ホロンボハットを出発して2000m登り、ウフルピークに到達して、再びホロンボハットに戻るというハードな一日だった。
登山開始6日目。
ホロンボハットから、マンダラハットで少し休憩して、一気に2000m下る。
この入口から短期間でずいぶんいろんなことがあったなぁなどと回顧しながら、ゴール。サンドラ、ステファンも無事に登頂し、戻ってこれた。本当によかった。
ホテルに戻りCertificationをもらう。紙切れ一枚に大きな重みを感じる、なんて久しぶりの体験で新鮮だった。
ガイドのMichelとSideにはホント感謝。Zara Toursを利用する際は、どうぞ彼ら2人を指定してみてください。
サンドラが、「MOSHIの街にごはん食べに行くわよ!」と。
ガイドにチップを払ったので「もう1ドルも持っていないんですが・・・」と僕。
シュテファンがおごってくれる!らしい。ありがとう!
キリマンジャロビール。
サンドラとシュテファンは、タンザニアの楽園、ザンジバル島に向かうとのこと。朝5時に彼らを見送り、自分も東京へ。
大丈夫、コーヒーは買った。
グッバイ、キリマンジャロ。